「深くてやさしいお金」
第2話
「借金がない?それ人生の損失かも!」
では、お金の持つ
タイムマシーンのような働き
について説明しました。
お金を借りることは
人生やビジネスにおいて
とても大切な選択肢なのです。
しかし、その選択肢を考えるとき
理解しておいた方がよいことがあります。
実は、お金には
いつのまにか自然に増えたり
放っておくと目減りしたりする
という性質があります。
誰かが勝手にお財布の中身や
預金口座を操作する
という意味ではありません。
専門用語で
TIME VALUE OF MONEY
(お金の時間的価値)
と呼ばれるもので
それは
お金の経済的な側面の
「基本のキ」です。
それをこのワークで
体験していただきたいと思います。
このワークの所要時間は
個人差がありますが
30~45分程度の場合が多いです。
注)医学的診断・治療を目的としてたワークではありません。
ワークは一般的には問題ない内容ですが、何らかの理由で途中で心身の負担が大きいと感じられた場合はワークを途中で中止し専門家にご相談ください。
まず、お金の動きを数字で捉える練習として
銀行預金のシミュレーションモデル
を準備しました。
元金によって(1万円単位)
金利によって(1~10%まで)
期間によって(1~10年まで)
将来受け取る金額がどう増えるのか
見てみましょう!
TIME Value of Money #1
元金を入力し、金利、期間を選んでください
いかがでしたか?
いろいろ気付きがあったはずです。
どんなことに気付いたか
ぜひ下の自由入力欄に記入してください。
そして、考えるヒントとして
3つだけ質問をあげておきますね。
Q1:いちばん結果に効いたのは 元金/金利/期間 のどれでしたか?(直感でOK)
Q2:金利を少し上げるより、期間を少し伸ばす方が効く場面はありましたか?
Q3:「増え方」が後半ほど大きくなる感覚はありましたか?(Yes/No)
自由入力欄
思いついたことを、そのまま書いてOKです(箇条書きでも一言でも)。
「増える」を
”雪だるま”で考える
「お金がいつの間にか自然に増える」
のは、元金に金利が付くからです。
そして、翌期にその金利に
さらに金利が付く「複利」を選ぶと
雪だるまが転がるごとに大きくなるように
お金は益々増えていきます。
複利を数字で確認してみよう(10年)
| 時点 | あらたな元金 | 前年差(利息で増えた分) |
|---|
この「複利」のメカニズムによって
金利が高ければ高いほど
期間が長くなれば長くなるほど
お金は増えていきます。
そして
ここまでは預金で考えましたが
自分が借り入れをする場合には
元金・金利・期間で
「将来の返済」
の負担が変わることがわかるはずです。
では、このワークの冒頭でお伝えした
「お金が目減りする」
とはどういうことでしょうか?
お金が目減りする仕組み
それは
「数字で表した金額」
が少なくなるという
意味ではありません。
同じ金額でも
得られる価値が少なくなる
という意味です。
簡単に言えば
「物価高」で
5千円で買える食材の量が
以前よりも少なくなる
ということです。
ここで大事なのは
「お金の額が減ったわけではない」
という点です。
手元の5千円は、
昨日も今日も同じ5千円。
変わったのは、
そのお金で買える“価値”のほうです。
それを
「インフレによって、お金の価値が下がる」
といいます。
今の1万円と
10年後の1万円は、
同じ“金額”でも、同じ“価値”ではない
可能性が高い、ということ。
これを考えると、
さきほど触ってもらった
あのミニモデルの見え方が
少し変わってくるはずです。
今度のモデルでは
より現実的な数字がわかるよう
金利にかかる税金を引いた上で
インフレによる将来金額の実質価値を表示しています。
TIME Value of Money #2
元金を入力し、金利、期間を選んでください
税金を反映(ON/OFF)
利益に対して税率 20.315%(仮)
インフレを反映(ON/OFF)
「実質価値(税引後・インフレ調整)」を表示
実質価値を考える
このシミュレーションでは
金利にかかる税金と税引き後の
将来金額を表示して
さらに将来金額の実質価値を示しています。
将来金額の実質価値とは
(例えば)
10年後に受け取る予定の10万円を
今買い物できる金額に引き直したら
82,035円にしかならない
という意味です。
(上記シミュレーションで、元金10万円、金利0%、インフレ率2%で計算)
それを知って
ビックリしてしまう方もいるはずです。
それは簡単にいうと
金利が物価高のスピードに追い付かず
お金が目減りする
ということを意味しています。
そしてそれは
「5千円で買える食材の量が減る」
のと同じことです。
次の3つのケースを試せば、その意味が数字で確かめやすくなります。(期間はなんでもOK)
1.金利1.5%、インフレ率5%
(金利がインフレ率を下回っているので、初期の元金を実質価値が下回る)
2.金利10%、インフレ率2%
(金利がインフレ率を上回っていろので、初期の元金を実質価値が上回る)
3.金利2%、インフレ率2%
(金利とインフレ率が同率なので、税金分だけ実質価値が低い)
借り入れに置き直す
ここまで
銀行預金でシミュレーション
してきましたが
金利やインフレのメカニズムは
借り入れでも同じです。
(立場が逆転しているだけです)
つまり
金利が高ければ高いほど
期間が長ければ長いほど
将来支払わなくてはいけない金額が
増えていきます。
しかし同時に
インフレの影響で
将来の10万円よりも今の10万円の方が
価値があります。
今、節約するのか貯金するのか
それとも
借り入れしてでも
今、大切な何かに使うのか?
判断するときの
材料にしていただきたいと思います。
自由入力欄
思いついたことを、そのまま書いてOKです(箇条書きでも一言でも)。
お疲れ様でした!
