私たちが「世界」だと思い込んでいるのは、実は私たち一人一人の「世界観」が映し出したものです。世界の正体は世界観であり、世界の秘密は世界観にあります。
「賢い地球の使い方」より
たま いちえ先生と共同で執筆・出版した「賢い地球の使い方」では、いかに世界観が私たちの人生のなかで重要な役割を果たしているかを詳細に解説し、そのアップデートの仕方を提示しています。
良い人生を歩むためには、良い世界観が必要なのです。
ではどうしたら良い世界観を育むことができるのでしょうか?
前出の「賢い地球の使い方」ではそれを「観かた」「観察者バイアス」という観点からひも解いています。そしてそれら「観かた」「観察者バイアス」を操っているものの正体(主体)は何かというと「私たちの意識」です。
世界の秘密は世界観にありますが、世界観の秘密は意識にあります。
つまり、世界の秘密は意識にあるのです。
「意識科学研究所 たまらぼ」設立
私たちはその意識を解明し、それを人生や人類に役立てる方法を人々に伝えたいと願い「意識科学研究所 たまらぼ」(英語表記では “Tamalab”)を設立しました。
「意識のチカラで自分も世界も変えていく」がそのキャッチフレーズです。
意識を真正面から研究する
意識というと最近は潜在意識や超意識(集合意識)という神秘的なイメージをも含む言葉に着目し、超自然的能力や錬金術的な能力を獲得できる魔法のように喧伝して人々の注目を集めようとする向きもあります。
しかし私たちは「意識」を学問として真正面から研究し、より深く包括的に解明・解説し、人々の生活と人類の進歩成長に役立てたいと望んでいます。
その研究対象にはもちろん潜在意識も超意識(集合意識)も含まれます。しかし、より大切なのはその総体である「意識」という概念です。なぜなら私たちは意識そのものであり、意識を通して私たちは人生の選びを行い、意識を通して私たちは人生を味わうからです。私たちはそれらを一つずつ丁寧に解明し、体系的に捉え、検証のうえ再現性の高い方法を提唱しています。
意識を特殊な能力にしない
その中には驚くべき潜在能力の開花や主体的に現実創造を行えるようになるための教えがあります。しかし、私たちはそれを霊能力や魔術のような「理解不能な異世界の能力」であるかのように取り扱わず、「誰でも理解できて活用できる自分たちの能力」としてお伝えします。
たしかにこれまでの我慢と努力の時代の常識では考えられなかったであろう効果を生む教えですから、それを特殊な能力と捉えたくなるのも分かります。そして、そのように伝えた方がより大きな反響を得られやすいかもしれません。しかし、そのような捉え方・伝え方をしてしまうと、その能力の源泉が自分以外のどこか別のところにあるとのイメージになり、主体性を失いやすくなります。そしていつの間にか現実逃避行動を生む安易な願望実現メソッドと同じになり本筋から離れてしまいます。
運動能力開発のたとえ
それを理解しやすいように運動能力の開発で例えてみましょう。
運動選手やトレーナーたちは多くの試行錯誤や研鑽を経てより効果的なトレーニング方法を開発してきました。その中の一つが、メンタルトレーニングです。
https://tamalabo.com/getinthezone/
↑こちらの記事「ZONEに入るとは」も参考に!
「我慢と努力と根性でひたすら筋力やスピードや技術を高める練習をする」時代から比べたらとても斬新な、「ZONEに入るためのメンタルトレーニング」もトレーニングメニューに加わるようになりました。そしてそれを効果的に取り入れたアスリートたちが好成績を残すようになりました。前述のブログにもあるように「ZONEに入る」ことは特殊なことではなく、「緩む」と「集中」を両立させれば良いだけです。そのように言語化すれば理解も実践もしやすくなりますし、自らの主体性を失わないで済みます。
しかしそれを例えば
「ZONEに入る」のは○○さまに毎朝5時にお願いすれば叶う魔術だ
としてしまったとします。「~すれば叶う」と信じると、確かに意識のチカラが発揮されやすくなりパフォーマンスも上がる可能性があります。しかし、うまくいかなくなったときに、もっとお願いを真剣にするべきだとか、朝5時でなくて4時45分にするべきだとか、お願いの言葉をもっと工夫しようとか、本筋とは関係ないところにフォーカスが始まりやすくなります。そして本質的なところを理解していませんから「緩む」と「集中」へのアプローチは遅くなり、しかも○○さま頼み的になり大切な主体性を失いがちになります。
意識のチカラをサイキック能力のようなものとして解釈せず、他の学問と同じように正攻法で研究しその本質を広めていくことは、意識のチカラを理解して活用するうえで、とても大切なのです。
物質で豊かになる時代から意識で豊かになる時代へ
これまでは宗教家や哲学者等の一部の限られた人々が意識を意識していました。しかし、物質的に豊かになったいま、より多くの人が意識へ意識を向けるようになっています。これまでは物質で豊かになる時代でしたが、これから意識で豊かになる時代なのです。しかし、意識の研究はまだ始まったばかりで、まだ未開拓の分野だと言えます。
私たちはその分野で、新しい地平線を広げていきたいと考えています。